カジノ入場料「2000円」案は変えた方がいい理由
こんにちは、白嶋です。
今日は、こんな記事を目にしました。
【カジノ入場料2000円 異論続々】政府は統合型リゾートの中核となるカジノ施設の入場料を、原案の「全国一律2000円」から引き上げる検討に入った。ギャンブル依存症への懸念が強い公明党などから異論が相次ぐ。 https://t.co/9oIqeCsJFD
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年2月24日
このカジノの入場料は、世論調査による「これくらいの入場料だったら行っても良い」という意見を参考にし、政府は原案を設定したようです。
現時点で提案されているカジノ案は、
- 入場料を設定
- 日本人は週3回、月10回まで
- 本人確認や入場履歴はマイナンバーカードの提示
ある程度、消費者の自由は持たせるべきだし、まるでお母さんのようにギャンブル依存症の予防にあれやこれやと口出しするのはどうなのかなと思ってしまいますが…。
入場料が安すぎる、といった意見には
- 入場しやすくなり依存症対策にならない という意見があります。
逆に、高く設定しすぎることにより
- カジノ事業が成り立たなくなる という懸念材料もあるようですね。
私個人としては、“安すぎる”と思う
世の中は、「何かしらへの依存」で成り立っていると思います。
つまり、大なり小なりみんな何かに依存しているのだと考えているのです。それは、物理的なこと然り、精神的なこと然り。
それが、日常生活に対して支障をきたすようになって初めて「依存症」と病気の一つとして扱われるのでしょう。
パチンコなどのギャンブルも、ストレス発散程度の人もいれば依存症となり毎日のように通い詰めている人もいるでしょう。
煙草の値上がりも年々笑えないほどになってきましたが、それでも吸い続ける人は必ずいます。
つまり、政府がいくら懸念したところで「煙草が1000円になっても吸う人は吸うし、カジノの入場料が1万円近くなっても行く人は行く」のではないかと思います。
入場料無料のパチンコでも、依存症になる人はなるし、ならずに趣味程度で収めているいる人も大勢いるのですから。
カジノがやりたくて何十万とはたいてラスベガスに行く人だっているでしょう。
つまりは金額設定にやきもきしているようですが、その点は低く見積もっている政府の杞憂といっても過言ではないのかな?と。
カジノの収益は大体VIPから引っ張る
しかしながら、カジノでの収益の大半はVIPが払うお金の大きさ、だとニュースで見たことがあります。
つまり、一般庶民が微々たる入場料を支払ってギャンブルに浸かり、依存症になる可能性を持たせるよりも、入場料を高く設定することによって出来るだけ富裕層を呼び込み、一度に動くお金を大きなものにする方がよっぽど効率的だと思うのです。
一般人5人が2000円の入場料で数万円使うよりも、
VIP1人が1万円の入場料で数十万使ったほうがお金の流動性は高くなると思います。
そして、入場料を高く設定するかわりにすべての人をVIPのような扱いにし、付加するサービスを充実させカジノ特有の「ギラギラした夜の特別感」を演出することで、より気持ちが大きくなりギャンブル精神を刺激させるのではないでしょうか。(もちろんVIPの中にもランクを設けるなど、競争精神を煽るなども必要でしょうが)
「あの人、あそこのカジノの会員だそうよ」「えー!すごいわね、かっこいい!」と一人歩きしていくようなブランド効果を持たせること。
つまり、カジノに通うことがクールなステータスになるよう、持ち込めば良いということですね。
つまるところ、営業戦略でどうにでもなるのでは?という結論
ギャンブル依存症防止を考えながら、カジノの設立を進めている、という矛盾。
政府は何のためにカジノを設立したいのか、意図がまったくわかりませんね。