時は金なり、人生はサーカスなり

医療職だったライター、副業で生きてる 徒然なる本音をずらり

適応障害日記 ー抗不安薬が辛いー

 

 

こんにちは、白嶋です。

 

今思えば、私が適応障害になった頃、すごくつらかった一つは、「抗不安薬の薬物療法」でした。

え?治療で薬飲むだけなのにつらいの?と思いますよね(;´・ω・)

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でも、私にとっては最悪な悪循環を生み出していた一つだったということを、今だいぶ元気になったからこそ振り返ることができます。

 

 

 

初めて使った抗不安薬(抗精神薬)

私はその頃、上手く寝ることができなかったり、夜中に何度も起きたり、朝早くに目が覚めてしまったりと、睡眠障害が酷く悩まされていました。

抗不安薬には睡眠を促進させる効果もあるようで、眠剤の役割も付加して処方していただきました。

 

最初は、メイラックス(ジェネリック医薬品では、ロフラゼプ酸エチル)、という薬を処方してもらいました。これは一日一回、夜寝る前に飲む薬。
効果が長いとのことは聞いていたのですが、飲み始めた数日は何となく気が楽になったような気がしていましたが、それ以降は「効いているのかな?」と思うほど効き目はよくわかりませんでした。

 

しかし、メイラックスは持続時間がかなり長いタイプの薬なので、その効果は徐々に私の体に現れていきました。
毎日毎日飲んでいると、だんだん「できないこと」が出てきたんです。

 

 

朝起きることができない、という辛さ

最初は数日仕事を休む程度だったので、「休日を過ごす」ような感覚でいました。
休日はお昼頃まで寝ているのが普通だったので、今は休養中だから!と自分の中でも線引きができていたんだと思います。

しかし、「休職」という形を取り出したあたりから、私の精神はどんどん落ち込んでいきました。

 

抗不安薬を毎日しっかり飲み続けていると、少しずつではありますが体に残っているような感覚に襲われました。頭が上手く働かない、ぼーっとしてしまう、という感じに。
 
そして、一番辛かったのは「朝起きることができない」という辛さでした
私は当時お付き合いして一年半ほどになるお相手がいました(現在もお付き合いしております)。
その方の仕事前に必ず「いってらっしゃい」とメッセージを送ることが日課で、相手も出勤前に連絡をくれることが日課になっていました。
 
しかし、私が休職し始めて、抗不安薬を飲み続けたあたりから朝起きることができず、「ゆっくり休んでね」と入っているメッセージをお昼に読む、という日々が続きました。
自分が、情けなくて情けなくて、悔しいのに働くことができていなくて、昇りきったお日様を見ることが辛い毎日でした。
 
 

当たり前にように出来ていたことが、「今の私」には出来ない

毎朝早起きをして、朝食を食べること。
先輩より早く出勤して、準備を整えておくこと。
仕事を楽しいと思いながら、患者さんに接すること。

 

何にも出来ず、朝ご飯は食べない、お昼過ぎに起きる、先輩たちや恋人・家族だって仕事をしている時間に私は家にいる、患者さんのことを考えている余裕がない。

社会人として当たり前だ、って自分の中に位置づけていたものがすべて無くなりました。

 

不安を和らげる薬を飲んでいるはずなのに、それを飲むと自分が自分を好きでいられなくなってしまう。認めてあげられなくなってしまう。どんどん不安が積み重なっていく。
「今は薬物療法しかないんですよ」と先生に言われ、もう私は薬しか頼るものがないんだ、と毎日自分を呪いながら薬を飲んで、お昼頃に起きる生活をしていました。

 

 

 

今思うと、最悪な循環だった

適応障害になったばかりの頃は、自分のすべてを受け入れることが困難でした。

環境の変化、周りの視線、社会復帰への焦り、自分への劣等感……

 

そんな中で、抗不安薬を使うことが唯一の救いだって私は信じてやみませんでした。
すがるものがそれしかなかったんです。

でも、今冷静になって思うと、「自分を肯定してあげられない材料になるくらいなら、早めに薬止めとけばよかった」と思います。だって、どんどん心の具合が悪くなっていくんですもん。

 

きっと薬が悪かったんじゃないんです。先生も悪くない。そして、自分も悪くなかった。

ただ、私が私を好きでいるためには、「朝しっかり起きれていること」が大切だったんだろうと思います。

だから、自分を好きでいるための方法は人それぞれで、抗不安薬を飲んで症状が軽減していく人もいるんでしょうし、先生に申告して投薬を一度中止してみるのも一つの手です。

 

私は、2か月ほど過ぎた頃に投薬を一時中断しました。

その頃には、職場に行かなくても良い、という上司からの許しや環境への慣れもあってか、前よりはスムーズに寝つけるようになっていました。
一応、本当に不安が強くて眠れない時のために数日分薬を出してもらいましたが、これはお守りのようにしていました。

 

 

 

 

 

治療のために処方されていた薬を飲むことで、自分の抑鬱症状などがさらに悪化するなんて思ってもいませんでした。

あの時は本当に辛かったなぁ。毎日天井を見て泣いて、気分転換に外に出るとみんな働いているのを見るのが怖くて、辛い辛い日々だった…( ;∀;)

 

やっぱり、薬も万人に合うものなんて無いんですね!
だって一人一人ぜんぜん違う人間なんですもん!

だから、私のような投薬の悩みがある人も少しはいたりするんだろうな…と思います。

 

私は毎日、遅くても一般企業が始業の9時頃から行動を開始できるように現在も動いています。
あの職場には戻りたくないけど、きっと「社会人として最低限保っておきたい部分」というのは自分の中に根付いているのでしょうね(;´Д`)

 

 

では、閲覧ありがとうございました!